都心からわずか30分!少なくとも1200年以上稲作が続けられてきた悠久の時を刻む田んぼ・里山で、塚本郷の魅力をたっぷりと楽しむことができる3コースをご用意しました!全てのコースに、玄米3kgのお土産が付きます!
お申込みは、こちらから!
がっつり稲作コース
内容:田植え(5月※)・田の草取り&畦補修(6月16日(日))・七夕馬づくり&農家さんとのお話し(7月6日(土))・稲刈り(9月上~中旬)・脱穀(9月中旬~下旬)
「稲作」のメイン部分をがっつりと体験できるコース。稲作に必要な作業の半分以上を体験できます。稲作に関する文化や歴史を、体験的に学ぶことができます。ちょっときつい作業もあるかもしれませんが、きっと実りの多い体験になると思います!
専門家と歩く生きもの調査コース
内容:田植え(5月※)・淡竹の開花状況調査(6月※調整中)・水辺の生きもの調査(7月※調整中)・トンボとチョウ調査(8月下旬※調整中)・稲刈り稲刈り(9月上~中旬)
田んぼや里山は、生きものの宝庫。塚本郷には、さいたま市ではほぼここにしか残っていない生きものも多くいると思われます。生物多様性国家戦略に基づく自然共生サイトへの認定を目標に、塚本郷の魅力の要である、生きものの調査を行います。専門家と一緒に行う塚本郷での調査で、どんな生きものが見つかるでしょうか?
里山の歴史と文化体験コース
内容:田植え田植え(5月※)・塚本郷/荒川堤外散歩(6月※調整中)・七夕馬づくり(7月6日(土))・竹細工づくり・稲刈り(9月上~中旬)
塚本郷は、1200年以上稲作が続いてきた、歴史ある地域です。地域の環境は人々の生活のもとで形作られ、受け継がれてきました。そこには、現代社会では忘れられがちな、経験を基にした様々な知恵や工夫などが山ほど詰まっており、それが村の循環するシステムとなっていました。そんな里山の歴史と文化を、たっぷりと体験します。
※詳しい集合場所や持ち物、服装などは、お申込み後にメールにてお知らせいたします。
※田植えは、12日(日)、18日(土)、19日(日)、26日(日)から選択していただけます。お申込み後にお送りするフォームから、参加を希望される日程を選択してください。
※調整中の日程は、決まり次第お知らせするほか、塚本郷イベントカレンダーでもご確認頂けます。
■塚本田んぼの魅力
塚本の田んぼは、荒川沿いの低地に広がる、広さ約100haの田んぼ地帯。奈良時代の条理遺構も確認されており、1200年以上にわたって稲作が続いている伝統的な田園地帯です。圃場整備のされていない田んぼは一枚一枚の大きさが小さく、四角くない田んぼもたくさんあります。そんな田んぼは、機械化や効率化には向いていない反面、ヒューマンスケールな田んぼと言えます。排水路は荒川へと繋がっており、そこからはメダカをはじめとした様々な生きものが田んぼとの間を行き来しています。
冬の終わりに野焼きをするエリアには、ノウルシなどをはじめとする様々な貴重な植物が花を咲かせ、オオタカやハイタカ、チョウゲンボウといった猛禽類や、ニホンアカガエルをはじめとした両生類、タヌキやキツネ、イタチなどの野生動物も生息しています。
小高く土を盛って家を建てていた「水塚(みづか)」や、近くを流れるむかしの河川跡や雑木林には、人々の生活の面影が残ります。
■Re農vation-農を中心とした地域の再生へ
大きな変化の渦中にある今、この里山を未来に引き継いでいくために、私たちは農を中心とした地域再生「Re農vation」を提案しています。
これまでのこの地域での農業は、お米などの農作物を生産し、それを販売することで収入を得る「モノの生産」を中心に成り立ってきました。しかし、米の需要と価格が下がる中で、それは限界に近づいています。そこで、地域の農地を維持し、里山の環境を再生していくために提案するのが、里山の中で暮らしてきた人々の営みや風景や景観などを楽しむ“コト”を産み出す「Re農vation」です。
メダカやドジョウが川から登ってくる田んぼでの稲作体験を中心に、シーズンを通して地域をまるごと体験・体感できる田んぼ体験からスタートしています。圃場整備をしていない、土地に合わせた形をしたヒューマンスケールな田んぼや、カエルや鳥の声。田んぼから田んぼへ緩やかにかけ流されていく水の流れや、林を渡る風。季節の変化を感じながら、荒川に抱かれたこの土地の成り立ちから、地域に残る文化などをまるごと体験できます。
このほかにも、竹藪となってしまった水塚を切り開きながら竹炭や道具などを作るワークショップや、切り開いた水塚を使った休憩所の開設、屋敷林の再整備などを通したアカガエルの生息環境の改善や、旧河道の整備などによるホタルの復活や埼玉県の蝶・ミドリシジミの生息地の拡大など、地域を未来に引き継ぐための「コト」の創出を目指し、様々なプログラムをスタートしています。
そのためには、地域の皆様の理解と協力が欠かせません。少しずつ、丁寧に、実際の行動を以て信頼を得ながら、できることから少しずつ、実現を目指すべく、活動を展開しています。
■2022~2023の動き
2022年の秋には、南部地区の竹藪を綺麗にする作業を開始。折り重なるように倒れていた枯れ竹を取り除き、青竹を伐採し、イベントなどに使うことができる空間と、健全な竹林を整備しつつあります。この場所を「塚本郷BambooBase」と名付け、満月の日に「観月焚き火会」を開催したり、2023年春からは「塚本郷プチマルシェ」を開催しています。また、夏からはこの竹を使った細工作りなど管理しながら有効活用を進めるコミュニティ「竹林有効活用部(通称:バン部)」をスタートしています。
田んぼは、体験で使う面積を、2022年:0.3反→2023年:1.5反→2024年:3.5反と、5倍に拡大。コシヒカリや古代米各種を育てています。また、地域の揚水組合による野焼きや水路清掃、草刈りにも継続して参加するほか、組合のポンプ故障時の修理作業にも参加しています。
2022年~2023年には、地元の埼玉大学の授業に出張し、翌日には実習として80人以上の学生と一緒に草刈りや田植え作業などを行いました。
主催:塚本郷~Re農vationプロジェクト(一般社団法人埼玉を食べる)
運営協力:エバーグリーン・プランニング