無農薬・無肥料田んぼで稲刈り@塚本郷2023 参加者募集のお知らせ

少なくとも1200年以上続き、メダカやフナが水路からあがってくる、田んぼ。どこの地方?と思われるかもしれませんが、都心からわずか22kmのさいたま市内にある別世界「塚本郷」です。

2023年シーズン、農薬&化学肥料不使用で育ててきた田んぼでの、稲刈り参加者を募集します!

■塚本田んぼの魅力
塚本の田んぼは、荒川沿いの低地に広がる、広さ約100haの田んぼ地帯。奈良時代の条理遺構も確認されており、1200年以上にわたって稲作が続いている伝統的な田園地帯です。圃場整備のされていない田んぼは一枚一枚の大きさが小さく、四角くない田んぼもたくさんあります。そんな田んぼは、機械化や効率化には向いていない反面、ヒューマンスケールな田んぼと言えます。排水路は荒川へと繋がっており、そこからはメダカをはじめとした様々な生きものが田んぼとの間を行き来しています。

冬の終わりに野焼きをするエリアには、ノウルシなどをはじめとする様々な貴重な植物が花を咲かせ、オオタカやハイタカ、チョウゲンボウといった猛禽類や、ニホンアカガエルをはじめとした両生類、タヌキやキツネ、イタチなどの野生動物も生息しています。
小高く土を盛って家を建てていた「水塚(みづか)」や、近くを流れるむかしの河川跡や雑木林には、人々の生活の面影が残ります。

■Re農vation-農を中心とした地域の再生へ
大きな変化の渦中にある今、この里山を未来に引き継いでいくために、私たちは農を中心とした地域再生「Re農vation」を提案しています。
これまでのこの地域での農業は、お米などの農作物を生産し、それを販売することで収入を得る「モノの生産」を中心に成り立ってきました。しかし、米の需要と価格が下がる中で、それは限界に近づいています。そこで、地域の農地を維持し、里山の環境を再生していくために提案するのが、里山の中で暮らしてきた人々の営みや風景や景観などを楽しむ“コト”を産み出す「Re農vation」です。
メダカやドジョウが川から登ってくる田んぼでの稲作体験を中心に、シーズンを通して地域をまるごと体験・体感できる田んぼ体験からスタートしています。圃場整備をしていない、土地に合わせた形をしたヒューマンスケールな田んぼや、カエルや鳥の声。田んぼから田んぼへ緩やかにかけ流されていく水の流れや、林を渡る風。季節の変化を感じながら、荒川に抱かれたこの土地の成り立ちから、地域に残る文化などをまるごと体験できます。
このほかにも、竹藪となってしまった水塚を切り開きながら竹炭や道具などを作るワークショップや、切り開いた水塚を使った休憩所の開設、屋敷林の再整備などを通したアカガエルの生息環境の改善や、旧河道の整備などによるホタルの復活や埼玉県の蝶・ミドリシジミの生息地の拡大など、地域を未来に引き継ぐための「コト」の創出を目指し、様々なプログラムをスタートしています。
そのためには、地域の皆様の理解と協力が欠かせません。少しずつ、丁寧に、実際の行動を以て信頼を得ながら、できることから少しずつ、実現を目指すべく、活動を展開しています。

■2022~2023の動き
昨年の秋には、南部地区の竹藪を綺麗にする作業を開始。折り重なるように倒れていた枯れ竹を取り除き、青竹を伐採し、イベントなどに使うことができる空間と、健全な竹林を整備しつつあります。この場所を「塚本郷BambooBase」と名付け、満月の日に「観月焚き火会」を開催したり、春からは「塚本号プチマルシェ」を開催しています。また、夏からはこの竹を使った細工作りなど管理しながら有効活用を進めるコミュニティ「竹林有効活用部(通称:バン部)」をスタートしています。
田んぼは、体験で使う面積を5倍に拡大。1.5反の田んぼを全て手植えし、コシヒカリ、黒米、緑米を育てています。また、地域の揚水組合による野焼きや水路清掃、草刈りにも継続して参加するほか、組合のポンプ故障時の修理作業にも参加しています。
夏前には、地元の埼玉大学の授業に出張し、翌日には実習として80人以上の学生と一緒に草刈りや田植え作業などを行いました。

更新し切れていませんが、詳しくは、こちらをご覧下さい↓
塚本郷~Re農vationプロジェクト
https://saitama-taberu.org/tsukamoto/


■稲刈りの概要
実施日:2023年9月17日、18日、23日、10月7日

時間:8:30~11:00、13:30~16:00
場所:塚本郷~Re農vationプロジェクト 神子田体験田んぼ

参加対象:小学生~大人
内容:

 栽培期間中に農薬や化学肥料を与えずに稲を育てた田んぼで、稲刈りを行います!

 鎌を使い、腰をかがめて稲刈りをすると、田んぼにいる様々な生きものにも出会えることと思います。
 また、田んぼ内に竹で矢来(稲を干すための台)を建て、刈った稲は束ねて、稲架かけをするまでの作業を行います。
オプション:1ヶ月後に天日干ししたお米5kg(コシヒカリ)を引き取ることができる引換券も選択していただけます。

※詳しい集合場所や持ち物、服装などは、お申込み後にメールにてお知らせいたします。
※荒天の場合は中止となる場合があります。その際は、振り替え参加も可能です(24日、10月8日)。もし天候の都合で中止となった場合は、返金いたします。

お申込みは、こちらから!

稲刈りのみのお申込みは、こちらから

https://peatix.com/event/3701259

複数人でのお申込みや、脱穀など年度内に開催される他のイベントへの参加をご希望の場合は、クーポンがお得です↓

田植え体験日に5/14(日)を追加!ほか応募状況について

2023田んぼ・里山体験プログラムですが、多くのみなさんにご応募を頂いています。

今月、開催の田植え体験ですが、5月20日、21日に加え、新たに5月14日(日)を追加しました。現在、21日は満席に近くなっていますが、14日(日)と20日(土)にはまだ空きがあります。

お申込みは、以下のサイトでクーポンをご購入の上、案内メールからエントリーをお願い致します。(埼玉を食べるMarketのサイトに飛びます。)

メダカの行き来する小川&小さな池の整備作業(ボランティア)

[塚本郷・Re農vationプロジェクト]
○田んぼの魅力をアップする!>「メダカ小川を確保する」

塚本郷の荒川~排水路~田んぼは、湿地を通じて繋がっており、そこにはメダカをはじめ様々な生きものが生息し、それぞれの場所を行き来しています。これは、U字溝や深いコンクリート排水路が掘られた地域では失われてしまった光景です。

湿地には、さまざまな貴重な湿性植物が生えていますが、基本的にはヨシ原となっています。ヨシは、高さ2~3mになる植物で、その中ではオオヨシキリやカヤネズミなどの生きものが巣を作ったり、多くの生きものが棲んでいます。一方で、強い生命力で地下茎を延ばし、そこに土が溜まり、放っておくと徐々に陸地化していきます。

塚本地区では毎年冬、地域の農家さんらによって野焼きが行われています。しかし、それだけでは湿地やその中にうっすらとある小川は、埋まってしまいます。

今回の作業では、まずは小川に入り込んでいるヨシを取り除き、排水路から田んぼまでの水辺環境の連続性を確保する作業と、余力があれば、田んぼ近くに中干しの際にも生きものが避難できる小さな池の掘削を行います。

日時:2022年5月3日(祝・火)
   9:00~(2~3時間程度)
場所:塚本田んぼ(神子田)
https://goo.gl/maps/jJrn24WMiYEHRVeMA
作業内容:
・湿地内の水道(みずみち)を確保するために、ヨシの地下茎を取り除く。
・生きものの避難場所となる小さな池をつくる。
持ち物:軍手、長靴、スコップ(お持ちでしたら)
参加費:無料
保険加入:各自でご対応下さい。
申し込み:
・本facebookイベントに「参加」を押した上、コメント欄にご記入ください。
・または、ホームページの問い合わせフォームより、「5/3作業参加希望」とご記入の上、お名前とご連絡先(メール・電話番号)、参加人数をご記入ください。

水路清掃のボランティア募集

水路清掃は、水田に水を入れる前に、田んぼへと張り巡らされた水路に溜まった泥や草を取り除く、水田ならどの場所でもやっている、シーズン始めのとても重要な作業です。生産者さんの行う水路清掃に参加する、ボランティアを募集します。

春になり、畦には黄色や白や青紫など様々な色の畦草が花を咲かせています。春の空気を感じながらのボランティア作業です。

泥や枯草の溜まった水路
泥や枯草の溜まった水路(他の田んぼでの写真です)

概要

日時:2022年4月17日(日)8:00~(2~3時間程度)
場所:塚本北地区
持ち物:軍手、長靴、スコップ(お持ちでしたら)
参加費:無料
保険加入:各自でご対応下さい。
申し込み:問い合わせフォームより、「水路清掃参加希望」とご記入の上、お名前とご連絡先(メール・電話番号)、参加人数をご記入ください。
※本作業は、塚本北地区の生産者さんの作る水利組合で行う作業に、ボランティアとして参加するものです。あくまでも、地域の方が主体の作業に参加することを、予めご了承ください。